以前、釣りを始めたばかりだという初心者の方から相談を受けた。
その人はアユイングから釣りを始めたらしく、ミノーを使って何度か木曽川へ通ったものの、なかなか釣れなかったという。
そこで私が一緒に釣行し、普段使っている友竿、友釣り仕掛け、速攻友ルアーSPの組み合わせで釣ってみせた。
さらに装備を貸して実際にやってもらったところ、かなりノベイングへ興味を持ってくれた。
しかし、その後また別の問題が出てきた。
今回は、そんな流れから考えた初心者向け簡略ノベイング仕掛けについて書いていく。
最初は普通の友釣り仕掛けを勧めていた
最初は、普通に友釣り仕掛けを使えば良いと思っていた。
その人も、ノベイングに興味を持った後、私の勧めでプロックス リバーリングアユ 63ノベを購入。
あとは市販の友釣り仕掛けを使えば、そのまま遊べると思っていた。
実際、私自身も普段は自作の友釣り仕掛けを流用してアユイングをしている。
そのため、最初はそこまで難しく考えていなかった。
ちなみに、私がアユイングで使うルアーは、基本的に友釣り仕掛けに対応した物ばかりである。
もちろん、本来であれば、友釣り仕掛けを使わなくても十分動かせるアユルアーもたくさんあると思う。
ただ、その初心者の方は、最初に速攻友ルアーSPで鮎を釣ってしまった。
しかも、その時かなり反応が良かった。
そのため、完全に速攻友ルアーSPを気に入ってしまったのである。
結果的に、
「もっと簡単なアユイング」
ではなく、
「友釣り仕掛け寄りのノベイング」
という、少し難しい方向へ足を踏み入れることになった。
とはいえ、自分自身も色々試した結果、
「速攻友ルアーSPが一番しっくり来る」
と言ってしまっていたので、ある意味当然の流れだったのかもしれない。
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初心者には友釣り仕掛けの壁が高かった
しかし、実際はそう簡単ではなかった。
まず、リバーリングアユ 63ノベに合ったサイズの友釣り仕掛けがあまり売っていない。
さらに、友釣り仕掛け自体が初心者からするとかなり高く感じたらしい。
加えて、
「じゃあ自作しよう」
となった時、今度は仕掛け作りの専門性がかなり高かった。
友釣りをやっている人から見ると普通でも、初心者からするとかなり専門的だったのである。
まずは天井糸+水中糸を一本化した
そこで、まずは仕掛けを簡略化する方向で考えた。
最初にやったのが、
「天井糸と水中糸を一本化する」
という方法である。
通常の友釣り仕掛けでは、
・天井糸
・水中糸
を分けることが多い。
しかし今回は初心者向け。
そのため、ナイロン1号を一本そのまま使用することにした。
長さもシンプルに、
「竿と同じ長さ」
を基準にしている。
私自身、仕掛けを作る時は竿長を一つの基準にしている。
取り込みもしやすく、扱いやすいためである。
なぜナイロン1号にしたのか
今回、ナイロン1号を選んだ理由はかなり単純で、
「扱いやすさ」
を優先したからである。
その初心者の方は、
「速攻友ルアーSPをロストしたくない」
とかなり気にしていた。
そのため、少し太めで安心感のあるラインを使うことにした。
友釣りでは、糸を細くして鮎の動きを邪魔しないよう工夫する。
しかし今回は本物の鮎ではなくルアーである。
そのため、自分はまず、
「扱いやすく、安心して使えること」
を優先した。
魚は1号ライン程度では見切れないと思っている
「魚はラインを見ている」
という話は、釣りをしているとかなりよく聞く。
ただ、自分の経験上、扱うラインが1号程度ならば釣果に差が出る印象はあまり持っていない。
実際、1号ラインでもトラウトなどは普通に釣れる。
もちろん、ルアーフィッシングの場合、厳密には飛距離などに影響するため釣果に差が生じる可能性は捨てきれないが、今回のアユイングにおいてはその限りではないと考えている。
ただ、初心者が扱いやすく、安心してやり取りできるという意味では、今回の1号ラインはかなりバランスが良かった。
ハナカン周りだけ既製品を使う形
最初の段階では、
・天井糸
・水中糸
をナイロン1号で一本化し、
ハナカン周りから下だけは交換用の完成仕掛けを使用する形にした。
接続はチチワ結びである。
これなら、友釣り仕掛けの難しい部分だけ既製品に任せられる。
そのため、初心者でもかなり扱いやすかった。
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それでも初心者には仕掛け代が重かった
しかし、しばらくするとまた相談を受けた。
今度は、
「交換用のハナカン周りも高い」
という話だった。
友釣りをやっている人間からすると普通でも、初心者からするとやはり仕掛け代が高く感じたらしい。
特に、釣りを始めたばかりだと、
・竿
・ルアー
・ウェーダー
・タモ
など、他にもお金がかかる。
そのため、仕掛け代もできるだけ抑えたいという話になった。
そこでさらに簡略化した仕掛けを考えた
そこで、さらに簡略化した仕掛けを考えた。
構造としては、
ナイロン1号
↓
20cmほどの枝ライン
↓
両端にスナップ
↓
片方を鮎ルアーのアイへ、もう片方を逆針固定位置へ接続
↓
イカリハリスをスナップに接続
という形である。
最初は友ルアーへ直結していた
最初は、道糸のナイロン1号をそのまま速攻友ルアーSPへ直結していた。
しかし、実際やってみると、ルアーの動きが少し固い印象があった。
特に流れを受けた時の左右への動きが少なく、少し不自然に感じた。
スナップに接続で動きが自然になった
そこで、枝ラインのアイ側スナップに接続。
スナップの糸を結ぶ部分に道糸と枝ラインの二つの結び目が来るように配置。
すると、アイが接続されているスナップ内側に少し遊びができる。
その影響か、速攻友ルアーSPが流れを受けた時に、左右へ自然にブレながら泳ぐようになった。
この辺りは、実際にやってみて初めて分かった部分だった。
イカリ側はチチワ接続
イカリ側は、ハリスにチチワを作ってスナップと接続した。
完全な友釣り仕掛けとは違う。
しかし、ルアー専用として考えるなら十分成立する。
初心者へ覚えてもらった結び方は2種類だけだった
ちなみに、この仕掛けを作る時に覚えてもらった結び方は、
・ユニノット
・チチワ結び
だけである。
最初から色々覚えると、初心者はかなり混乱してしまう。
そのため、私は最低限だけを教えた。
私はユニノットばかり使っている
余談だが、私自身、今ではユニノットばかり使っている。
もちろん、過去にはかなり色々な結び方を試した。
しかし、最終的にはユニノットだけを使うようになった。
実際、1m近いブリもユニノットで釣っている。
もちろん、もっと強度効率の高い結び方もあると思う。
ただ、私の場合は、
「現場で素早く安定して結べること」
の方が重要だった。
最近は竿やリール性能もかなり上がっている。
そのため、自分はユニノットだけで困った経験がほとんど無い。
この仕掛けでも実際に釣れた
この仕掛けでも、実際に鮎は釣れた。
自分が教えた時は、30分に1匹くらいのペースで掛かっていたと思う。
もちろん、時期が最盛期だったこともある。
ただ、初心者でも成立していたのはかなり大きかった。
その人自身もかなり喜んでいた。
初心者が一番苦戦していたのは長竿だった
逆に、一番苦戦していたのは仕掛けより長竿の扱いだった。
ノベ竿は慣れないと例え6mでもかなり長く感じる。
特に最初は、
「どこにルアーを入れているのか」
が分かりづらい。
ただ、ポイントへの距離感に関しては、釣り歩くうちにモノにしたようであった。
ミノーで釣れなかった理由も考えてみた
最初にミノーで苦戦していた理由も、今思えば少し分かる気がする。
おそらく、
・ミノーの浮力が流れに合っていなかった
・鮎のいる層まで届いていなかった
・釣れる場所が分からなかった
この辺りが大きかったのではないかと思っている。
特に木曽川は広いため、
「どこにルアーを置くか」
がかなり重要になる。
また、最初は教えてくれる人がいない状態だったため、その辺りも苦戦していた理由だったのかもしれない。
この仕掛けにもデメリットはある
もちろん、この仕掛けにもデメリットはある。
まず、イカリハリス側に毎回チチワを作るのが少し、否、かなり面倒である。
また、この仕掛けには逆針が存在しない。
そのため、友釣りにそのまま移行することはできない。
さらに、スナップ構造なので、友釣りのように鮎の鼻へ通すこともできない。
そのため、本音を言えば、ハナカン周りくらいは実物を使ってほしいと思っている。
ルアー専用としてなら成立する。
ただ、本来の友釣り仕掛けとして考えると、やはり少し無理矢理感はある。
結論:まずは釣りを成立させることも大事だと思っている
ただ、自分は初心者相手なら、
「まず釣りを成立させること」
もかなり大事だと思っている。
最初から完璧な友釣り仕掛けを覚えようとすると、かなりハードルが高い。
特にアユ釣りは専門性も強い。
そのため、まずはシンプルな仕掛けで、
「実際に鮎が掛かる」
経験をすることも重要だと思っている。
そこから興味が出れば、少しずつ本格的な友釣り仕掛けに進めば良い。
そういう意味では、この簡略仕掛けは初心者の入口としてかなり良かったと思っている。
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