木曽川の鮎テンカラ釣りとは|流し毛鉤のやり方と実釣データを解説

木曽川の鮎テンカラ釣りアイキャッチ

木曽川の愛北漁協エリアで「鮎のテンカラ釣り」と呼ばれている釣りがある。

しかし実際のところ、この釣りは一般的にイメージされるテンカラ釣りとはまったく別物である。

実態は、毛鉤仕掛けを流して鮎を掛ける「流し毛鉤」の釣りであり、仕掛けを流すだけで魚が掛かる非常にシンプルな釣りである。

しかもこの釣り、時間帯さえ間違えなければほぼ確実に釣れる。

夕方の数時間で30匹以上釣れることも珍しくなく、条件が揃えば一日で3桁に届くこともある。

本記事では、木曽川に残るこのローカル釣法の実態と、やり方、仕掛け、釣れる条件まで実体験をもとに解説していく。

また、記事の最後には私が撮影した鮎のテンカラ釣りの実釣ショート動画も掲載しているので参考にしてほしい。


目次

木曽川の鮎テンカラ釣りとは何か

木曽川で「テンカラ」と呼ばれているこの釣りは、一般的な渓流のテンカラ釣りとは異なる。

オモリの役割を持つウキが先端についた仕掛けを使い、複数の毛鉤を流すことで鮎に触れさせて掛ける釣りである。

つまり、毛鉤を使ってはいるが実態は「流し毛鉤」であり、餌釣りでもなく、友釣りでもない独特の釣法である。


遡上直後の鮎は虫を食べる

鮎といえばコケを食べる魚というイメージが強いが、実は遡上したばかりの時期は少し事情が違う。

この時期の鮎はまだ縄張り意識が弱く、コケではなく流れてくる虫などのタンパク質を積極的に捕食している。

私自身も、鮎はコケしか食べないものだと思っていたため、この事実を知ったときはかなり驚いた記憶がある。

そして、この習性を利用した釣りがまさにこの流し毛鉤の釣りである。

毛鉤を流すことで虫に見せ、反応した鮎を掛けていく。

つまり、この釣りは特定の時期にしか成立しないが、その分非常に効率よく釣れる釣法でもある。


なぜ今は見かけなくなったのか

この釣りはかつて地元の釣り人に親しまれていたが、現在ではあまり見かけなくなってきている。

理由は、釣り人の減少や地域に密着した地元釣具店の減少による点が大きいと私は考えている。

現在では仕掛けの入手自体が困難なケースも多い。


釣れる時期と釣果

この釣りが成立するのは、基本的に6月1日の解禁から7月頭頃までである。

解禁日付近は特に魚影が濃く、夕方の数時間で30〜40匹ほど釣れることもある。

通常時でも同様の時間帯で10〜20匹程度の釣果は期待できる。

また、大きな群れに当たった場合は状況が一変し、過去には3桁近く釣れたこともある。

体感としては、琵琶湖のコアユのような釣れ方になることもある。


釣れる時間帯

この釣りは時間帯による差が非常に大きい。

朝夕が基本的に強く、特に日の出や日の入り直前の薄明の時間帯が最も釣れやすい。

この時間帯になると魚の活性が上がり、一投で数匹掛かるような状態になることもある。

また、薄暗くなるにつれて魚は岸際に寄ってくる傾向があり、ポイントへの距離も縮まる。


釣り方は非常に簡単

基本動作

釣り方は非常にシンプルである。

仕掛けを斜め上流にキャストし、糸を張りながら扇状に流すだけでよい。

特別な操作は必要なく、サビキ釣りよりも簡単と感じる人も多いレベルである。

毛鉤を使うため手が汚れることもなく、子供でも十分に成立する釣りである。


仕掛けの特徴

この釣りで使用する仕掛けは、穂先から見て複数の毛鉤が等間隔に取り付けられており、先端にウキが付いている構造をしている。

このウキは単なる目印ではなく、オモリとしての役割を持っており、仕掛けを投げやすくしつつ流れの中で安定させる役割を果たしている。


仕掛け選びのコツ

鮎毛鉤が強い

実際に使ってみた感覚として、オイカワ用の毛鉤よりも鮎用の毛鉤の方が明らかに反応が良い。

犬山の城下町にある江口釣具店などで購入可能だ。

オイカワ仕掛けの調整

オイカワ用の流し毛鉤セットを使う場合は、毛の部分を短く切る、もしくはライターで軽く焼くことで反応が良くなることがある。

伝統的な鮎毛鉤のようなシルエットに整えるイメージだ。

この一手間で釣果が変わるため、覚えておいて損はない。


ポイントの攻め方

日中

日中は魚が沖寄りにいることが多いため、膝下程度まで立ち込んでポイントに届かせる必要がある。

また、仕掛けを少し工夫して若干沈め気味にすると魚のいるレンジに届かせやすい。

薄明時

一方で薄暗くなると魚は岸際に寄ってくるため、岸からでも十分に狙うことができる。

水面に波紋が出たり、魚が跳ねる様子が見えるようになれば、その周辺が狙い目となる。


難易度について

この釣りの難易度は非常に低い。

時間帯さえ間違えなければ、その日初めての人でも釣果を出せるレベルである。

複雑な技術も必要なく、誰でも成立させることができる。


釣った鮎の使い道

釣れる鮎はすべて稚鮎サイズであり、天ぷらにすると非常に美味しい。

また、私はこれらの鮎をウナギ釣りの餌として使用しているが、これが非常に有効である。


注意点

この釣りは地域によってルールが異なるため、必ず漁協の規定に従う必要がある。

コロガシ釣り同様、禁止されているエリアや時期制限が設けられている場合もあるため、事前確認は必須である。


コロガシ釣りとの関係

木曽川では時期によって釣り方が変わる。

この流し毛鉤の釣りは7月頃まで、それ以降は友釣り、そして8月15日以降は一部のポイントでコロガシ釣りが解禁される。

同じ川で異なる釣りを楽しめるのも魅力の一つである。

▶︎コロガシ釣りとははこちら


まとめ

木曽川の鮎テンカラ釣りは、名前とは裏腹に非常にシンプルで実用的な流し毛鉤の釣りである。

特に遡上直後の鮎が虫を食べている時期に成立する釣りであり、このタイミングを逃すと成立しにくくなる。

短期間しか成立しないが、その分釣果は非常に高く、条件が揃えば驚くほど釣れる。

現在ではあまり見かけなくなった釣りではあるが、だからこそ知っている人だけが楽しめる釣りとも言える。

興味があれば、ぜひ一度試してみてほしい。

参考動画はこちら

※動画は私が撮影・公開しているYouTube動画です。

YouTubeでは「限定公開」に設定しているため、このブログ記事からアクセスした方、または動画URLを知っている方のみ視聴できます。

YouTube内で検索しても表示されませんのでご了承ください。


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