ウナギ釣りを始めたばかりの頃、多くの人が悩むのがアワセのタイミングではないだろうか。
私自身、ウナギ釣りを始めた十数年前は鈴が鳴った瞬間にアワセていた。
しかし、その頃に釣れるのはセイゴなどの外道ばかりで、本命のウナギはなかなか掛からなかった。
その後、実際にウナギを飼育して観察したり、試行錯誤を繰り返した結果、現在ではアタリが出てから60秒ほど待ってアワセるようになった。
今回は、私が実践しているウナギのアタリの見分け方とアワセ方について紹介する。
ウナギのアタリはどんな感じなのか
この記事では、
- 置き竿
- アタリ鈴
を使用した一般的なぶっ込み釣りを前提に話を進める。
ウナギのアタリは非常に特徴的である。
典型的なパターンは、
ジャララーン
↓
10秒ほど静か
↓
ジャララーン
↓
再び静か
↓
これを繰り返す
というものだ。
鈴が鳴るたびに竿先も大きく曲がる。
初めて見る人は、
「食った!」
と思い、すぐアワセたくなるだろう。
しかし、ここで慌ててはいけない。
なぜ何度も鈴が鳴るのか
私は以前、しばらくウナギを飼育して観察していたことがある。
その時に気付いたのが、ウナギは大きな餌を一気に飲み込まないということだった。
まず餌を咥える。
少し休む。
再び飲み込もうとする。
そしてまた休む。
この動きを繰り返していた。
特にミミズの束や魚の切り身など、やや大きめの餌では顕著である。
私はこの行動が鈴の鳴り方にも表れているのではないかと考えている。
私が60秒待つ理由
現在、私は最初のアタリから60秒ほど数えてからアワセるようにしている。
理由は単純で、ウナギにしっかり餌を飲み込ませたいからである。
昔は鈴が鳴った瞬間にアワセていた。
しかし、それでは餌だけ齧られて終わることが多かった。
特にウナギは掛からず、セイゴばかり釣れていた記憶がある。
待つようになってからは明らかにウナギが掛かるようになった。
もちろん、60秒待っても空振りすることはある。
しかし、それでも早アワセより圧倒的に釣果は安定している。
もちろん、その場所にウナギがいることが前提ではあるが。
ウナギ針が細長い理由
ウナギ針を見たことがある人は気付くと思うが、一般的な釣り針と比べて細長い形状をしている。
これはウナギに針ごと飲み込ませることを前提に作られているためだ。
そのため、無理に早く掛ける釣りではなく、
「しっかり飲ませる」
という考え方が重要になる。
本当にそんなに待って大丈夫なのか
「そんなに待っていたら逃げられないの?」
と思う人もいるだろう。
しかし、ウナギには置き針という漁法が存在する。
これは夕方に仕掛けを設置し、翌朝回収する漁法である。
つまり、一度飲み込んでしまえば長時間掛かったままになることも珍しくない。
もちろん釣りと漁では状況が違うが、
多少待ったところで問題ないことは想像できると思う。
むしろ早過ぎる方が失敗しやすい。
アワセた後はどうするか
私はアワセを大きめに入れる。
これは針掛かりを良くするためでもあるが、ウナギを底から浮かせる意味も大きい。
小型のウナギであれば、アワセた後は浮かせ気味にしてそのまま回収する。
大型の場合も基本的な考え方は同じである。
ドラグを活用しながらも、できるだけ早く回収する。
もたつくと、
- 障害物に潜られる
- 根掛かりする
- ラインに巻き付かれる
などトラブルが増える。
特に木曽川や長良川のような大河川では、この差が大きい。
外道との違い
外道の場合はアタリ方が分かりやすい。
例えばセイゴやナマズなどは、
ジャラジャラジャラジャラ
と鈴が鳴り続けることが多い。
餌を一気に持って行く魚が多いためである。
一方、ウナギは
ジャララーン
↓
静か
↓
ジャララーン
という間がある。
慣れてくると鈴の鳴り方だけである程度予想できるようになる。
紛らわしいアタリ「コウモリ」
意外と初心者が驚くのがコウモリである。
夕方になると川辺には大量の虫が飛び始める。
するとコウモリも活動を開始する。
コウモリは超音波を利用して餌を探している。
そのため、張った釣り糸に超音波が反射し、虫と勘違いしてアタックしてくることがある。
すると、
チリン
と鈴が鳴る。
初めてだと魚かと思うが、空を見れば犯人が飛んでいることが多い。
もしコウモリがたくさん飛んでいる状況で鈴が鳴ったら、一度空を確認してみると面白いだろう。
尚、コウモリへの対策としては穂先を極力低く設置して水面からラインの露出を減らすことだ。
完全には防ぎ切れないが、それでもやらないよりはマシである。
もしくは、あえてコウモリが鳴らす鈴を楽しむのも一興だ。
まとめ
ウナギ釣りで最もやってはいけないのが早アワセだと私は考えている。
ウナギは餌を一気に飲み込む魚ではない。
咥える。
休む。
飲み込む。
これを繰り返す。
だからこそ、私は最初のアタリから60秒待つようにしている。
もちろん空振りすることもある。
しかし、十数年前の私のように慌ててアワセるよりは確実に結果へ繋がるはずだ。
鈴が鳴ったら深呼吸。
焦らず待つことが、ウナギへの近道だと思う。



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